休みを取って何をやっていたかと申しますと、大阪は天王寺の某処まで5/6のチャーリー・コーセイ ライブに行って来たわけです。
小さな店の極めて少人数のなか、30年間よもや生で接する日が訪れようとは想ってもみなかったルパン三世のテーマを眼の前で聴くことができ、涙ちょちょ切れました。メンバーのベースとサックス、チャーリーさんのギターも一流で、クラプトンなんかのスタンダードナンバーも痺れまくりで、それだけで大阪まで行って来た甲斐がありました。
しかも、さらに『カリオストロの城』主題歌のボビーさんが急遽飛び入り参加され、『炎のたからもの』を歌ってくれたのでありました。
チャーリーさんとボビーさんが逢われたのは、なんとこの日がまったくの初めてだったそうです。そもそも、ボビーさんがカリオストロを歌うのはプライベートを含めて三回目くらいなんだそうで。
この歴史的ライブを敢行した店のマスターがボビーさんを評して曰く「まるで、クラリスがそのまんま22年の歳を重ねたようだ」と!!あんたそれはいくら何でも云い過ぎやとツッコんではみたものの、その気持ちだけはじつによく判るぞ!というくらいとっても可愛らしい女性でした。喋る声もとっても可愛らしいのですが、歌になると別人に一変、当時そのままの渋い声を聴かせてくれました。
おそらくほとんどの方は『炎のたからもの』と云ってもピンとこないでしょうから、もう一度『カリオストロの城』を観てみてください。あの最初と最後に流れる歌声が、いまでもそのまんまなんですぞ!※『ルパン三世 カリオストロの城 オリジナル・サウンドトラック BGM集』に収録されています。
あたしは正直云って『カリ城』の作品そのものはともかくとして主題歌に想い入れなぞなかったつもりだったんですが、眼の前でこれだけ素晴らしい歌を聴かされると胸にこみあげてくるものがありました。今回のライブとほとんど変わらない人数のガラガラの封切館で観たあの日から、22年もの歳月が流れ去ってしまったのですな・・・・・。
女性なのになんでボビーなのかと想っていたらジャニス・ジョプリンの『ME AND BOBBY McGEE』が好きだからだということです。現在は大阪ドーム近くの南堀江で< big cake >というソウル、ロック、ジャズが中心のバーをやっているそうです。
チャーリーさんの幼稚園児なみのギャグにボビーさんひとりで大受けで、お互い何者なのかは最後まであんまり判っていない風でしたが、新たなコンビ誕生の予感を感じさせるものがありました。オヤジギャグもここまで低レベルだと嫌味が無くていいですな。チャーリーさんのお人柄もありますが。
最初、帽子と眼鏡を外していたチャーリーさんの迫力は半端なものではなく、世界の果てを観てきたあたしもビビりまくりましたが、喋りだすと気のいい関西のオヤジさんでありました。もっとも、まだお若いのですが。なんせ、ルパン三世のテーマのチャーリー・コーセイ弱冠21歳!(虫プロのアニメラマ『千夜一夜物語』のテーマは20歳!!)という驚愕の事実があるわけでして。
2万プラス印税と5万の買い取りとで迷わず5万を選んだのもむべなるかな。印税のほうを選んでいたらこの日この場所にはいないと云っておりましたから、感謝です。
チャーリーさん自身のレーベルで出されている『BACK IN KOBE』(ルパン三世エンディングテーマ・26年ぶりのリメイクテイク収録)にサインをしてもらってほんとに嬉しかったです。一生の宝物にいたします。このCDは神戸にあるチャーリーさんのお店だけで買えるそうです。ウェブ上にはルパン三世の音楽リストみたいなページが数多くあるのですが、このCDはほとんど取り上げられておりません。まことに怪しからんことです。
なお、今回はライブをやった店のマスターの意向で、絶望書店では事前の情報を流しませんでしたことをなにとぞご容赦ください。リクエストが集まれば、またこの顔合わせが実現することもあるでしょう。
ボビーさんはご自分のお店で5/11,12にライブをやるそうです。この日はルパンは歌わないと云っておりましたが、まあ問い合わせてみてください。なんか、音源が無いという単純な理由もあるようで、誰か何とかしちゃれ!!あのお人柄に触れるだけでも行く価値はありますぞ。クラリス云々はあまり過度の期待は抱かないように。まあ、あのクラリスだって22年経ちゃどうなっとるかは判ったもんではございませんが。
ボビーさんのお店のフライヤー サイン入り