絶望書店日記

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絶望書店主人推薦本
『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』

冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!

※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。



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2003/12/27  タニシの木の芽和え

 『お染の七役』が12/28(日)22:00-00:45教育テレビで放映されます。
 こんなに早くやるとは観に行った者は値打ちがありませんが、ぜひ観て玉三郎のぞくぞくする悪女ぶりと、団十郎のぞわぞわする小悪党ぶりを堪能してください。
 とくに団十郎はたまりません。客にも大受けで、玉三郎は結構喰われておりました。
 団十郎の大根役者ぶりは大らかで歌舞伎的で最高です。深刻な義太夫物なんかはもひとつですが、こういう脳天気な役にはぴったりです。
 タニシの木の芽和えを喰いたいもんです。あれは原作にも出てくるので、昔は実在した食い物だと想うのですが。いまもどっかにありますかね?

 吉田玉男の特集が12/27(土)23:00-23:30教育テレビで放映されます。好き者は見逃すことなきように。

 玉三郎と仁左衛門に団十郎が絡む『三人吉三』を、2月に歌舞伎座でやるという話があります。しかも、玉三郎は初役のお嬢吉三!
 うーむ。歌舞伎座の予定は変わることがあるのでまだ信用できんが、それにしてもこいつはすげえ貌ぶれだな。チケット取れんのかね。

 
※2015/05/19追記
 北大路魯山人が『魯山人味道』で、こんなことを書いてるようです。
「その次に木の芽和えがある。白味噌に木の芽を入れ、すり合わしたものに、たにしを和える。これも関西方面では日常茶飯として行われる。いかの木の芽和えなどに比して一段としゃれた美食である。この方が玄人食いだと言えるであろう。」
 私は関西でこんな食い物は見たことないですね。どこ行ったら喰えるでしょうか。
 ちなみに、魯山人はタニシが大好物でしたが、タニシの寄生虫で死んだという話は眉唾だそうで。