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絶望書店は正月もたゆまざる蠕動を刻む!!他の書林が豊の明かりに興じ束の間書物を忘れている間隙に、ここのみは書架の大幅拡充を連日断行す!!諸氏もゆめゆめ気を緩めること勿れ。一冊の書を得るとは、一閃の光にまみえるが如し!!絶望に正月なしとは、まさしくこの謂にして述ぶるものなり!!! |
絶望書店が地を破り諸氏の眼前へとあさましき姿を晒してより弐月になんなんとして、我、絶望書店主人はここに300円こそ蒼穹にも刻むべき真実の数字なりと想い至りし。よって、本日より書を諸氏のもとに送らんがための購いは、いかなる本を幾冊重ねようとすべからく300円のみと革めさせていただきたい。 文庫は無料、その他は500円というこれまでの二極の中庸にまったき真実が隠されていようとは、浅学の身に想いも及ばぬ驚愕事であった。かほどの思案に時を要したは愚昧の誹りを免れぬであろう。だが人よ、嘲りを口にする前にそっと密やかに「さんびゃくえん」と唱えてみよ。黄金率にも比すべきこの妙なる響きよ!!宇宙の真理を隈なく説き明かすかの、声明にも似た音の連なりよ!! そは戯れ言に非ず!!まさしく、ただこの300円にてすべての書が諸氏の手に飛来するのである!!秘鑰はすでにして諸氏の掌の裡にあり!!時はいま!その鍵を廻し、異界の扉を開け放つべしっっ!!! |
さても、石森章太郎は偉大であった。 まんがというものを産んだのは手塚治虫ではなく石森章太郎であった。 他のトキワ荘のメンバーはあれほどの優れた才能を示しながら、結局の処、ひとりの後継者とて得ることができなかった。後世に受け継がれたのは、ただただ手塚石森ラインだけなのである。これはなによりも石森の自覚的な能力によるものなのである。 手塚治虫は創造主らしく自らの行いにあまりにも無自覚であった。自覚的な石森が手塚の技術と精神を誰にでも判る形で理論化し、深化し、「マンガ家入門」において作品において具現化して地に放ったのである。 もしも、石森がいなかったのなら、まんがはただひとりの天才の作品として残されたに過ぎなかったであろう。それは端なくも他のトキワ荘のメンバーが証明している。現在見られるまんがという総体は、石森章太郎が産み出したものなのである。 石森の自覚性はなによりも少女まんがにおいて発揮された。 サファイアの、あるいは彼女を見つめる少女たちのもやもやした心の揺れを、石森は明確な形象として定着させ、24年組へと受け継がせたのである。少女まんがという、心理描写と画像表現が渾然として極限まで攻め込まれた奇跡の産物をこの世に顕現せしめたのは、まちがいなく石森の手柄であった。 彼の魅力は八番目のラファエル前派とも云える華麗な線描にあった。例の大足へと伸びるぐねぐねすとんである。 ところが、「リュウの道」を最後として石森の華麗な線は衰えを見せる。また、彼のあまりにも強烈な自覚性は極限まで進み、自らの台詞に傍点を打つまでに至っていた。 ここから石森主義者にとって長い鬱勃たる日々がはじまることになる。己が主義者であることを秘匿し、あるいは胸奥の裡でさえ苦い晦渋とともに口にせざるを得ない永劫にも想える忍従の時である。だが、十年以上にもおよぶ茨の道を抜けてみると、想いも掛けない顛末が生じたのである。石森章太郎の怪物の如き自覚性は、己の名前にさえ傍点を穿たざるを得なかったのだ! さすが、自覚的な石森章太郎だけのことはある。ここに我々が心酔した石森章太郎は死んだのだ。これで大声で自らが石森主義者であることを宣言できると、我は快哉を叫ばずにはおれなかった。その開放感たるや!! 石ノ森章太郎の死はその分裂した想いの最終的な統合になるはずであった。我は久しく待ち望んでさえいた。 だが、実際にその訃報に接してみるや、とても祝福できるような気分には襲われなかった。かつての鬱勃たる想いがまたもや蘇ったかのようでもある。 想えば、改名に喜んでいた頃はまことに脳天気であった。まだ、吾妻ひでおがいた時代である。手塚石森ラインが確固として受け継がれていたのだ。見渡すに、その系譜はふっつりと途絶えたようでもある。 絵の技術は格段に進歩しているが、伸びやかでありながら力強い、あの何よりもまんがを支えるはずのぐねぐねすとんが姿を消してしまったのだ。それはまんがの死をも意味するはずであるに・・・。 さてもさても、石森章太郎は偉大であった。 まんがの死を目の当たりにしつつ、偉大なる魂に哀悼を捧ぐ。 石森主義者の長々しき戯れ言にお付き合いいただいたことを、深く謝する次第である。 絶望書店主人 |
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当店が契約しているプロバイダーによるサーバメンテナンスにより、絶望書店は来る4月3日、束の間の死を迎える!! 諸氏には多大のご迷惑をお掛けすることになるが、しかし、逢えない時間こそ絶望育てるのさと歌にも唄われているではないか!諸氏らもゆめゆめ気を抜くことなく、それぞれの絶望を大きく育んでもらいたい!! 絶望書店主人 |
予告よりもいさか過ぎたる死より目醒め、絶望書店はここに蘇生す!!サーバが復旧したのちもFTPが落ちたままであったため、ページ更新が適わなかった。その間、へっぽこな告知を掲げたままの当店表紙を目撃した諸氏もあるやも知れぬが、そは絶望書店の屍体である。 鋭き眼力は屍貌を透かし喝破したであろうが、こは単なる休息にあらず!死を以ってして到達する境地があることは、諸氏も識るとおり。「金枝篇」なぞ新ため繙閲するまでもない。 死こそ絶望の源泉である!!諸氏の絶望もいや増していることであろう!絶望書店はいよいよ次なる真の絶望へと踏み出だすことになる!!諸氏も臆せず追随せよ!!! 絶望書店主人 |
どうやらへっぽこサーバも立ち直り、注文書フォームも使用可能になったようである。諸氏には多大のご不便をお掛けしたが、これからは心置きなく注文をしていただきたい。 だが、諸氏ももうこのような言葉に信を置くことはないであろう。ポンコツサーバのこと、いつまた気まぐれを起こすやも知れぬ。 当店の注文書は「○○○様 ご注文ありがとうございます」という返事をかえすような按配になっている。この○○○に諸氏の記入せし氏名がない、あるいは文字化けしている場合は、間違いなく転送がうまくいっていない。さらには24時間以内に当店よりの連絡がない場合も、ポンコツサーバのダウンが考えられる。その時にはお手数ながら、メールにての再度のご注文をお願いしたい。 もっとも、この数日も注文書フォームを使用した連絡が何件かあった。この表紙の言葉もあまり読まれてはいないようである。なんにせよ、絶望はそろそろ歩む!! 絶望書店主人 |
暫くは大人しくしていたポンコツサーバがまたもやグズリ出して、注文フォームを転送しなくなったようである。注文を出され当店よりの連絡がない諸氏は、まことにお手数ながらメールにて再度のご注文をたまわりたい。 今回はカウンターまでリセットされてしまった。これはイチから出直せという天の啓示であろうか。しかし、絶望に始まりも終わりもない!本があり、読み手がいる限り絶望はそこにある!! 注文フォームやカウンターの不具合が何程のものである哉!?本を求める渇望はすべての障壁を乗り越える!!壁を越えられぬ者は獅子ではない!渇きなき者は去れ!ここは絶望を識る痴れ者のみが転落する苦界である!! 絶望書店主人 |
これまでネットスケープを駆使する諸氏には、この掲示板を読むことが適わなかった。さらにはリンクを辿ることさえもできなかった。多大のご迷惑をお掛けしながら、当方はただ歯噛みし手をこまねいているばかりであった。なにせエクスプローラーではまったく問題なく、プログラミングのど素人である当方には手直しの糸口さえ皆目見当もつかなかったのである。 それが先日、ふらりとさすらいのプログラマーがネットの地平から顕れ、問題を解決すると笑顔だけ残しそのままネットの彼方へと去っていった。これこそ現代の神話と云わずしてなんとする! 而してネスケ諸氏にも絶望書店の神髄をこころゆくまで味わっていただける。存分に絶望せよ!! 絶望書店主人 |
ようやくにして注文フォームが復調せり!爾後、なんの躊躇があろう哉!?情欲を掻き立てられし書は存分に注文し、その腕に抱け!!その眸にて犯せ!! なお、永きに渡り多大のご不便をお掛けしたことを謝する次第である。 絶望書店主人 |
諸氏もとうにお気づきのことやも知れぬが、当店「女子供」の棚が飛んで虚無へと帰した。原因は不明である。このような場合の常として、バックアップは7月までしかとっておらなかった。 そこで、諸氏のなかで8月後半のデータを所持したる有徳の士あらば、是非にも譲っていただきたい。日頃、出鱈目を究めたる妄言を紡いでいる絶望書店主人が、己の書き散らした文章なぞからしき覚えているはずもないのである。 このようなザマを謗るは易い術である。絶望のなんたるかを知らぬ凡夫の戯れ事である。真の絶望者たる諸氏はこの愚劣に瞠目するがよい。むしろ、天晴れであると! 絶望に羞恥の心なぞ微塵も存せぬ!己のあやまちは人に頼ることによって解決せんとする。これぞ絶望の極意でなくしてなんとする哉!! そんなわけで、なにぶんよしなに。 絶望書店主人 |
絶望書店が地を破り諸氏の眼前へとあさましき姿を晒してよりひと歳になんなんすこの刹那、当店の根源を顫わすゆゆしき事態が勃発した! 顧みるにひととせ、この絶望書店は本の救いビトだの、死を賭した遍歴ののち真なる読書家のみが最後に訪れるべき古書店の極北だのと、まさしく放縦の至り、傍若無人の大言壮語を幾重にも重ねてきた。そして、その最たるものが「新青年版世界探偵小説全集」であった。この弐月に件の全集を棚に並べ、諸氏らに尊大なる挑戦を叩き付けたのであった。 「箱入り全揃いを一目でも見たことのある諸氏は、この莫迦莫迦しき売り値を嘲笑うがよい。未だ見たことなき者は黙って受け入れよ!そして、女房を質に入れてもその手にせよ!いやしくもミステリーマニアと自称するのであれば!! だが、死蔵するだけのコレクターには絶対に渡さぬ!隅々まで舐めるように読み、然るべき後、次なる読み手へと受け継ぐ真なる読書家よ!求めよ!しからば、本のなかの本、書のなかの書がすべてその手に揃う!!!」云々。 爾来半年以上何程の応答もなく、出鱈目なる値付けも裏打ちされたと絶望書店主人は呵呵高笑いし益々増長するばかりであった。それがここにきて、帯付き揃いを蔵書する御仁が現れたのである。しかも、月報まですべて従えたる瑕疵なき完全体である! 詳細は「探偵」の棚を見ればよろしかろうが、突如飛来せし事態に絶望書店主人は自ら放せし大言壮語の数々に深く慚じ入る次第である。 想えばこれまで小手先の絶望を振り回し、罪もない女子供相手に絶望を絶望絶望したりしていただけであった。実力の伴わぬ絶望如き、現実の攻撃にあっさりと屈するのは自明の理であったのだ! そも大言壮語とは宇宙に罅を入れ、世界を革命する力をもたらすものでなければならぬ!現実を転覆せしむる磁場を形成せずして、何ぞ絶望ぞ! 絶望書店主人は高慢怠惰であった精神を入れ替え、真に天をも地をも一文字に貫き通す大言壮語を紡ぎ出すべく精進することをここに誓う!たしかに現実の攻撃は執拗であり、絶望の道もまた険しい。しかし、絶望書店主人はくじけない。この世に現実と絶望と書物がある限り、絶望の薔薇が宇宙に隈なく咲き誇るその日まで戦い続けるのだ!!! 絶望書店主人 |
絶望書店がいつ開店したのかは絶望書店主人でさえ判らぬ電網の実存性に絡む存外に深くもある難事であるが、まあこの十二月一日をもってして一年を迎えたと云ってよいであろう。絶望にとって時空の占有がいかほどの意味があるかと問われれば、返すほどの言葉も持ち合わせないが、虚無を言祝ぐもまた絶望者の在り方ではある。 顧みるによくぞまあ、これだけの出鱈目をひととせも継続したものである。しかし、やる方もやる方だが、それをまた赦す方も赦す方だと云えまいか。ポンコツサーバによってカウンターを二度までもリセットされたが、概ね9000人近い痴れ者がいたことになる。ましてや、こんな訳の判らぬ店に前払いで注文を出す者が現実に存するなどというは、この世の果てを見てきた絶望書店主人でさえ呆れて開いた口が塞がらぬ。 世界の絶望化は絶望書店主人の思惑を遥かに越えた処まで侵攻しているのやも知れぬ。いずれにしても、ここに深く謝する次第である。 この余勢を駆って、一周年記念として地上稀なる全品三割増しセールを開催せんと今の今まで決意していたが、さすがにここまで絶望の支配はあまねく及んでいるとも想えず、年の瀬の物いりなる時節もあり、涙を呑んで中止するやむなきに至った。絶望者候補生として世界中から選抜されし諸氏の絶望も、まだこれほどの境地には達していまい。絶望革命の道はまだ遠い。一歩後退二歩前進の苦渋の決断であった。 だが、真の絶望を会得する代わり、ここに諸氏は労せずして三割もの恩恵を得たわけである。この機を逃して何とする!卵の殻を割らなければ絶望は決して生まれないと人も云うではないか!!思い切って飛び込んでみよ!!!そこには広大なる書物の海原が渺々として待ち受けている!!!! 情動奮わす書はその手に抱け!三割増で抱け!求めればすなわち手に入る!瞭然たること闇夜に燃え盛る絶望の炎の如し!!! 絶望書店主人 |
絶望書店は正月もたゆまざる蠕動を刻む!!他の書林が豊の明かりに興じ束の間書物を忘れている間隙に、ここのみは書架の大幅拡充を連日断行す!!諸氏もゆめゆめ気を緩めること勿れ。一冊の書を得るとは、一閃の光にまみえるが如し!!絶望に正月なしとは、まさしくこの謂にして述ぶるものなり!!! 先年もこのような言葉を掲げしが、今年はまた格別の重みを持つ。どうも星新一の影響ではないかと推測するに、この国では2001年から新世紀が始まると思い込んでいる者がすこぶる多い。これは歴史的に見て必ずしも正しくない(数学的にも正しくはないと想うが、0のない十進法の位取りに意味があるのか、正確なる知識を持ち合わせの方はご教示願いたい)。少なくとも本家欧州では、来年の盛大な祭りの勢いでそのまま新世紀を迎える蓋然性が高いと想われる。つまりは世紀末を味わえるのは今年だけだと云うことである。 クリスマスとて小学校のクラスでしか祝ったことのなき異教徒の絶望書店主人であるが、世紀末だけは存分に味わわなければならぬ。何故かは判らぬがそうでなければならぬ。意味なき世紀末ほどよいとも云える。 大方の日本人がもう一年あると思い込んでいるうちに来世紀に突入してしまうなか、諸氏だけは一日とて緩むことなく世紀末を生きよ!絶望書店にはその日々を満たすだけの本が待っている!もう、全部読み尽くしてしまえ!!! 絶望書店主人 |
絶望に正月なしと云った舌根も渇かぬ1/13−1/20の期間、絶望書店は束の間の死を迎える!!! この一年以上、一日とて休まぬ訳の判らぬ本との過酷な闘いは、絶望書店主人の躯に云い知れぬダメージを与えてきた。脈拍360、血圧400、熱は90度近くある。世界の果てよりの使者も、これ以上の無謀な闘争を続けると、二度と再び本を救うことができなくなると告げた。 絶望にとってもっとも大切なのは心身の健康であると思い知っている絶望書店主人は、万般やむを得ず、一冊の書物とて存せぬ山奥に隠ることにする。 だが、我とてひとりの男である。本恋しさについふらふらと里へ降りてくることもあるやも知れぬ。一計を案じ、恥ずかしさに決して本を手にできぬよう、片方の眉を剃り落とした!その珍妙なる貌を鏡に映し取って、我は哄笑とともに叫ばずにはおれなかったのだ!! 「ふはははっ!絶望だ!絶望だ!これこそ絶望者の貌だ!!!」 まあ、そんなわけで、当方へのご注文、苦情、お布施、求婚などはすべて1/21以降にお願いしたい。 諸氏には多大のご迷惑をお掛けすることになるが、何度も云っているごとく、逢えない時間こそ絶望育てるのさと歌にも唄われているではないか!諸氏らはこの期間も気を抜くことなく、それぞれの絶望を大きく育んでもらいたい!! 逞しく成長した諸氏らの絶望と再びまみえることを娯しみにしつつ、しばしの死を・・・ 絶望書店主人 |
ひとたび地に臥した絶望書店は、ここに再び大地に立つ!!! この一週間、絶望書店主人は茫漠たる癒しの刻をただ過ぎゆくに任していた訳ではない!嶄巖たる山での日々は、この身に粛然たる試練を与えてくれたのだ!! 白雪を蹴散らし突如として走り込んできた暴れ牛は、幸い一撃のもとに倒すことができた。だが、次なる咆哮し猛り狂う暴れ熊は、さすがの我にして手に余ったのである!結局、手間取っているうちに、駆けつけた警官隊に、かの猛き獣は射殺されてしまったのであった!!! 誇り高き野獣の呆気なくも哀れなる死の裡に、絶望書店主人は己の姿を見出さざるを得なかった。否!この熊は我が身代わりとして死を引き受け、我は汚辱に満ちた現実世界へと再び召還されてしまったのである。ただ、闘えとのみ告げられて・・・ 高き山より降り来たり、絶望書店主人は豁然として眼が見開かれた!これまでの遊戯の如き絶望ダンスではなく、本来の一撃必殺、フルコンタクト絶望へと一歩を踏み出すことになる!! 休養にも関わらず絶望書店主人の脳味噌は依然として沸騰している哉と、訝しくもあろう。そのうちに姿を顕す絶望書店最後の棚、真に絶望書店らしい棚を一瞥せば、諸氏らにもその意味の何たるかは判ることになる。その前に少々片づけておかねばならぬ問題もあるようだ。 だが、諸氏らはこんな些事を忖度するまでもない!絶望書店が復活した今、何を待つことがあろう哉!?すでにしてフルコンタクトで打ち込んでくれば良いことである!絶望書店はどんな挑戦でも受ける!すべての書を欲すると云うのなら、幾許かの対価のみで悉くその手に墜ちる!そこには何程の夾雑物も存しない!無碍なる力を発動させよ!切にしかあらんことを希う!!! 絶望書店主人 |
この世紀末に於いて、絶望書店は98にwin3.1を積むという信じられぬ装備で日々電網空間にて闘っている!!これがいかに困難を極めし苦行であるかは、一度でも経験したことのある者なら身に滲みて判ることであろう。原始人が宇宙に届けと骨を放り投げているようなものである。血を吐きながら続ける悲しいマラソンだとも云えようか。 当然、洒落たソフトなぞ手にせず、絶望書店主人自らエディターのみでプログラムを彫琢しているわけである。絶望の怨念をひと文字づつに塗り込めながら。 而るに、先日の山篭りにおいて最新の利器を眼にする機会を初めて得たのだが、我が血潮で染まりしプログラムがまともに表示されていないではないか!! まず、最新のIEでは「注文ページ」行きのボタンがまったく出ない!!(ネスケでは見える)。さらに、あろうことか、絶望書店に添えられし廻転する薔薇の刻印が透過になっていないではないか!!その舞いにも優美さが欠けておる!! あまりのことに目の前が真っ暗になったが、とりあえず少しく手を入れてみた。これでまともに表示されていないようなら、絶望書店主人の貧弱なるプログラミング能力では如何ともし難い。そもそも、確認のしようがない。当方の機器では以前も以後もきちんと表示されているのである。 そこに登場するのが諸氏である。諸氏らは日頃、探偵小説なぞを読んでは小難しき謎解きをしている訳であるが、たまにはこのようなパズルを消閑の具にするも悪くはなかろう。謎をみんごとほぐした諸氏は、薔薇の刻印の華麗なる舞いを眼にするというこの世の極楽浄土が享受できる。 否!そもそもはペンティアムだのG3だのという軟弱なる物質文明に耽溺しておるからこのような憂き目に遭うこととなるのだ!!真なる絶望者はいますぐ486SXにwin3.1を載せてみよ!!薔薇のあまりの麗しさに滂沱の涙留まることを知らず、ただちに死するとも何程の悔いも残らぬであろう。486SXにwin3.1こそ、人の真実というものである!!切にしかあらんことを希う!!! 絶望書店主人 |
電網とはすなわち流体なり!過ぎ去りしものは、すべからく雲散霧消すべし!! てなことを硬く信じていた絶望書店主人であるが、図らずやここに来て過去の表紙に連ねし言葉をまとめて披露する愚挙を犯すこととあいなった。昨年の石森章太郎死去にあたって書き殴りし駄文を、一周忌を迎えてどうしても再録したくなったのだ。石森主義者の詰まらぬ感傷ではある。 だが、最近絶望者になった諸氏も多いことであるし、ネスケ遣いには読めぬ時期もあったことでもあるし、それもまた妙味ありかとも愚考する。 諸氏の訪れし絶望書店とはそも如何なる処であるのか、改め認識するがよい!!深く考えもせず、軽い心持ちにて地獄への薔薇の門を潜ってはおるまいか。諸氏の求めしなにものかが真実この地にて待ち受けていてくれるのか・・・ 最下部にある黒い薔薇の刻印が諸氏を導く!!絶望書店の真の正体が悉く眼前に露わとなる!!! 絶望書店主人 |
絶望書店は閉じた魔空間を維持するため、これまで外界とリンクを張らずにきた。世話になりっぱなしでワニとワニチドリの如き関係にあるジグソーハウスのリンクさえ、頑なに張らずにきた。そのリンクをここに初めて張る!それだけの事態が勃発した!! http://www.tcup3.com/329/tetsu.html 当店の昔からのお客でもある溝口@書物の帝国氏が主催するこの掲示板で、山尾悠子本人が発言をしているのだ!!! 当方は山尾悠子の良き読者だったとは云い難く、幻の作家の復活に喜んだというわけでは必ずしもない。かつてSF大会か何かでちらりとお見かけしただけの輩がこんなことを云うのはまことにおこがましいと重々承知ではあるが、戦友と何十年ぶりに再会した感慨に打たれたのである。これは同じSFファンでも北朝側には少しく通じぬ想いでもある。 我は十数年間まったくSFとヲタクネットワークから離れて山に隠り、エヴァによって再び召還されし出戻り組の南朝側である。SFの正当なる血統は簒奪者の北朝ではなく出戻り南朝にありと確信するが、それはともかく、感激はより一層深いのだ!! かつてネットワークと巡り逢った感激は忘れない!世間から迫害された者同志の初めての邂逅である。それはミュータントテーマのSFにも重ねられた。「ファンはスランだ!」というやつである。 だが、そのネットワークからさえ追われた者たちがいるのだ!十数年である。決して短い時間とは云えぬ。そして、ここでまたふたたび逢うことができた!!あの最初の感激をもう一度味わえるとは想像だにしていなかったに!!そう云えばスランも、二度の出逢いと二度の感激を味わっていたか・・・ その昔、パソコンのモニターを見て泣けるかという議論があったが、我は初めて泣けた!涙が溢れてとまらなかった!このような受けとめ方は山尾氏にとってどうなのかは判らぬが(よもや、エヴァによって戻ってきたということもあるまい)、そんなことはどうでもよい!!十二分に情動を揺すぶられ、我は電網の威力を心底思い知ったのだ!!! 絶望書店なぞ呑気に眺めているときか!!発言の内容がまた泣かせる!!殊に二番目!!いますぐ跳べ!!! 絶望書店主人 |
久しぶりにへなちょこサーバがぐずり出した!今回はなかなか深刻である!! 夜間、当店へのアクセスが困難となっているようである。昼間は問題ないようであるので、まことに恐縮ながら夜行性の諸氏は少しく早起きをしていただきたい。鎧戸を固く降ろし蝋燭でも灯していただければ、呪わしき太陽を浴びる恐れもなきものと愚考する。切にしかあらんことを希う。 また、これとは関係なく、3/31よりサーバの回線が太きそれと交換される。当店の扉も格段に軽く開くようになるとのことであるが、過去の経験から鑑みて当面確実にトラブルが頻発することであろう。絶望者への待望久しき試練到来である!!! 常々繰り返している如く、絶望書店とは身も世もなく書に渇く者のみが最後に辿り着く苦界である!サーバの不調如きが何程のものぞ!!真に本を求むる清められし知覚は、あらゆる障壁に扉を穿つ!!剣の山を踏み越え血潮の海を渡れぬ者は狼ではない!!我に幾百億の艱難辛苦を浴びせよ!!向かう処、可ならざるものはなし!!!そがすなわち絶望の絶望たる由縁である!!!!渇きを持たぬ輩は、疾くここより去れ!!!!! さるにても、安いプロバイダーとだけは契約するものではない。ここに深く謝する次第である。 絶望書店主人 |
「古本屋さんに行こう!」のサイトで過分に持ち上げられしにより、「ダ・ヴィンチ」なる雑誌から取材要請がきた。 「本を救う戦いのためには決して正体を顕してはならん!誓いを破れば二度とふたたびパーにはなれなくなるぞ!!」 世界の果てよりの使者は恐ろしい言葉とともに不絶望銃を突きつける。ためにこれは丁重にお断りし、チェックのため画像掲載だけを認可した。さっそく5月号を確認するや、薔薇の刻印はやはり白い縁を残したままではないか。「古本屋さんに行こう!」ではちゃんと載ってたから安んじていたのに。ウキー!! しかし、そんなちょっぴりおセンチな想いも、同じ記事の中にこんな勇ましい宣言があるのを認めるや、たちまちにしてすっ飛んでしまったのであった。 「どんな本も一週間で見つける自信はあります」 なないろ文庫ふしぎ堂を営み、「彷書月刊」も出すという名のある勇者の方らしい。もっとも、「古本的価値のない本」以外という巨大なる留保がついておる。これは 「オレは熊にも勝てる!だけど、手足は鎖でつないで、ついでにキバも全部抜いといてネ」 と云うに等しい。しかし、さすがにその手の本にも強いそうで、こんな頼もしいお言葉を次いでいる。 「ビートたけしの本をすべて集めろと言われたらてこずるんじゃないかな。それでも探してみせますけどね」 これはつまり 「オレは野生の熊にも勝てる!だけど、生後10カ月までの小っこいのネ」 と云っているようなものだ。なんでも、長年つちかった古書店仲間のつながりがあれば、これぐらいのことは簡単だそうである。 人間というのは日がな澱んだ釣り堀で死んだ魚を相手にしていると海のあることさえ忘れてしまえるものかと、すこぶる感心したわけであるが、こういう言葉を嗤ってばかりもいられない。かほどまでの無垢ではなくとも、昨今なにかと眼につく本のプロやら達人やらと称する類は、しょせんは砂場で山の高さを競っているだけのことである。 古本屋の釣り堀ネットワークからこぼれ落ちる本など幾らもある。より強力なヲタクネットワークから擦り抜ける本もまた然り。そんなことくらいはもとより承知と諸氏はのたまうであろうか。しかし、決してひと雫などではなく、リスの檻に充足したる者には気配を感応するさえ能わぬその本こそが、まさしくそれこそがすべててあると身を以て想い識っているわけではあるまい。 絶望書店主人は何かにつけて世界の果てなどという言葉を持ち出すが、そはプラネタリウムが投影せし天空の城のことではない。我は本当に、本当に彷徨い込んでしまったのだ!嫌というほど見せつけられたのだ!世界の果てを!!本の地獄を!!それこそがすべてであるということを!!!そんなものは、見たくもなかったのに・・・ ここに絶望書店最後の棚、「紙くず!!」の棚が浅ましき姿を晒す。 このようなものを扱っている古本屋ならば珍しくもないと諸氏は云うであろうか。あるいはかの無垢の勇者様も、この程度なら一週間で揃えることができるやも知れぬ。 「この棚の価値は子供には判らない・・・」 世界の果てからの使者は呟いた。苦悶に貌を歪ませながら。彼の胸の裡はよく判る。我も無垢を失いて、手にしたものなど何ひとつとてありはしなかった。絶望者に待ち受けているものは、ただ絶望だけである。 絶望書店の売り物もただ絶望だけである。「紙くず」の棚ばかりではない。すべての棚に並んでいるのは、ただただ絶望だけである。見える者には見える。ただ、そのためには無垢を喪失しなければならぬ。絶望者になどなるべきではない。あがないはあまりにも大きく、見返りはまったき虚無である。 切にしかあらんことを希う。 絶望書店主人 |
絶望書店が地上に降り来たってひと歳と半ばが過ぎたわけであるが、その道程は世界の果てを観てきた絶望書店主人にしてまったき未知であり、驚愕の連続であった。なにより驚かされたのは、女性客が意想外に多いことであった! 当店の相貌にはおどろおどろしい雰囲気を醸すべく持てる力をすべて注いだつもりであった。婦女子の占める割合は千人にひとりの予想、否!そうなるべく全霊を傾けたのだ!!而るに三割を軽く越えているという現状は、絶望書店主人の能力に根本的欠陥があるとしか云いようがないが、一方で魑魅魍魎が跳梁跋扈す電網空間に於いてあまりに無防備であるとも云えまいか?! 何せ、気軽に問い合わせをしてくるのは八割がた婦女子である!!なかにはとても当店であつかいそうもない本(新刊だったりする)について尋ねてくる御婦人もいて、数ある本屋のなかでなにゆえわざわざこんな店を選ぶのか理解に苦しむ。そんなに親切そうに見えるのであろうか。かようなる問い合わせに親切に応対している絶望書店主人もまたどうかとは想うが、やはり警戒心があまりに薄いと云わざるを得ない!!我ならこんないかがわしい本屋には決して近づかぬ!! 我は大和撫子の貞操の危機を憂えるものである。深刻に憂えるものである。 同じく驚かされたのが、男女限らずおのが住所やメールアドレスを間違えて入力する諸氏があまりに多いということである。つまりはあんな長くてややこしいものを、その都度いちいち書いている人々がいるということだ! おのおのがたよ!電脳には辞書登録という結構なる代物がございますぞ!! 辞書登録機能欠きし電脳遣いとは、加速装置を駆使せぬ009の如し!彼ののたまわく「残されし武器は勇気のみなり」と!!畢竟、この勇者はひとりの女を死に至らしむ。女を失いて、何ぞ勇気ぞ!!!宝は持てる力すべてを動員して守りぬけ!!!!辞書登録を駆使せぬ者は、一冊の書を求むる心に甘さがあると知れ!!!!! また、世に云う。「じゅうしょ」と入力し、おのが住所に変換せしむる人のあると。我の応えん。ただ「じ」(親指シフトだから一打)のみと。メールアドレスは当然「め」であるが、「メール」という言葉さえ「め」にて変換する。加速装置とは極限まで加速するためにある。その結果のへっぽこなる文章を諸氏も当店でたまに見かけることがあろうかと想うが、それは正しき自爆であるからして存分に関心するように。 同じ様なことではあるが、求めし書名をわざわざ入力する諸氏はさらに多い。おのおのがたよ!電脳にはコピーという結構なる代物がございますぞ!! 当店の棚はすべてテキストであるからして、コピー機能がつかえる。注文ページを別のウィンドウに開いておけば、複数の本にも手軽に対応できる。 ボタンを押せば自動的に送り込まれる機能を付ければよさそうなものではあるが、当方の貧相なるマシン装備とプログラミング能力では如何ともしがたい。最新のIEでは注文ページへの扉が見えない症状さえ克服していない模様である。 そもそもボタンは一冊の書を求めるのに相応しき手法であろうか。 絶望書店主人は番号にて書物をあつかう書店に対し、最大限の侮蔑を投げかけるようにしてこれまで生きてきた。強いてそうせずとも、目撃するや嘔吐し眩暈し卒倒し悶絶する。当然、一冊とて買い求めたことはない。 「番号なんかで呼ぶな!オレは自由な本だ!!」なんてな、肺腑えぐるセリフが昔あったが、書物を囚人あつかいする本屋とはそも何者であろう哉?また、そんな本屋から唯々諾々と、あるいは嬉々として番号にて本を求める客とは何者であろう哉? 本の畜生道へと堕ちたる輩よ!己の浅ましき書棚を改め眺めてみるがよい!卑劣なる手段を弄せし汝らを拒み哭く本たちの打ち顫えたる姿が眼に入ることであろう。汝らはその本を読み取ったつもりであろうが、肉体を開いても本の魂は愚鈍なる汝らを毫厘とて受け入れてはおらぬ!!本の誇りを踏みにじりし者が、本と真実なる契りを結べるはずがないのだ!!陵辱せし本に泣いて赦しを乞うまで、絶望書店の門は二度とくぐるな!!!薔薇の刻印の舞いにても未だ眼の醒めぬ輩は、疾く失せよ!!!! その伝でいくと、ボタンにて書を求めるとは・・・。いや、もう充分であろう。 かたや、棚から一冊の本を手に取りレジまで運ぶ時間の、何とも説明しがたき至福の想いというものが絶対にある。代価を払って完全におのがものにしたあととはまた違った、無防備と警戒が均衡せし緊張感が抽出するまさに掌中のその一冊への純粋なる慈しみである。見本だけを手にし、同じタイトルの別の一冊を購入するのでは、とうてい味わえぬ想いだ。 コピー・アンド・ペーストこそ人生の真実である。 かように、一冊の書を求めるには警戒も身につけ、武器も手にしなければならぬ。しかし、あくまで完全に武装したうえで、そのすべてを超越してしまう瞬間もまたなければならぬ。 守らねばならぬ貞操はある!而してのち初めて、やはり・・・、あとは勇気だけだ!! 切にしかあらんことを希う。 絶望書店主人 |
子供の頃から1999年7の月は楽しみにしてきたのだが、どうも胸躍るものがない。唯一の光は盗聴法である。絶望書店は盗聴法を歓迎する!! 我々は退屈している!!警察や検察にも退屈している者がいるのであろう。彼らこそ我らの真の友である!!真のアナーキストである!!真の絶望者である!!絶望書店は盗聴法を歓迎する!! 昔々に流行した石投げ遊びとはまったく違う、本物の対戦をわざわざお膳立てしてくれるのである。せっかくのゲームの誘いを断るなぞもったいない。絶望書店は盗聴法を歓迎する!! 顧みるに、60年代70年代のお遊びだけではなく、戦前の左右の革命ごっこ、幕末まで遡ってみても、日本に於けるそれは放蕩息子が親に反抗するが如きいかにもなれあいの対立であった。貧乏な世代はそんなお遊戯で満足できたのであろうが、我々にはただアクビをもよおさせるだけである。警察や検察にも想いの通じる人々がいた!!やっと真実のゲームが開始されるのだ!!絶望書店は盗聴法を歓迎する!! 真の対戦を最初に仕掛けたのは確かにオウムである。だが、オウムはさしたる影響力も持たず、テロを行ったのはさらにその一部であった。極めて少数でこれだけの事態を招くことができたのであるから、彼らの云うハルマゲドンとやらは成功したのやも知れぬ。何でもやってみるもんだ。絶望書店は盗聴法を歓迎する!! 想えばせっかくの1999年7の月だというに、ハルマゲドンを楽しんでいるのはオウムだけであった。その輪に加わるにはなにやら面倒な信仰やら修行やらが必須とのことで、お気楽が好きな我々は何十年も待ちこがれていたはずのお祭りからいつのまにか閉め出されているではないか。だが、盗聴法というゲーム参加のチケットが我々全員に突如無料で手渡されたのだ!オウムのような煩わしい手続きを踏むこともなく、マルクスなんて分厚いパーティージョーク集を覚える手間も掛からず、純粋にゲームだけを楽しめるのである。夢のような話だ!!棚からぼた餅なんてほんとにあるのだ!!絶望書店は盗聴法を歓迎する!! 唯一の気がかりは、警察や検察がもひとつ頼りないことではある。なにせ一番トップがあっさり撃たれて、おまけに「後ろから撃つなんてズルイ」とか寝惚けたことを平気で云うぐらいであるからして、ほんとに楽しめるのかいなと一抹の危惧はないでもない。だが、大丈夫!いくらなんでも、向こうもこんな間抜けばかりではない!退屈に飽いた我らが真の友は必ずやそこにいる!絶望書店は盗聴法を歓迎する!! そもそも国家対市民なんて対戦ではないのだ。少なくとも226以降、へたすると日露戦争からのち一度も日本には国家だの政府だのが存在したためしがない。日本人どうしのなれあい共同体が不思議な秩序を維持してきたに過ぎない。我らの友は真に退屈している!本物の対立で、このぬるま湯共同体に楔を打ち込もうとしているのだ!!他国と違って混沌を押さえ込めるメカニズムがない日本では、扉の向こうは完全なるアナーキー、バイオレンス・ジャックの世界だ!!血湧き肉踊るユートピアだ!!絶望書店は盗聴法を歓迎する!! ようやく射した一条の光を大きく大切に育むよう、切にしかあらんことを希う次第である。 絶望書店主人 |
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と、とうとつですが「タイムトラベラー」のテープが発見されたそうで。そいで、7/3のNHK「土曜スタジオパーク」で放映されるそうで。ってほんとかいな!? ほんとなら見れ!!絶望書店の客なら知らない世代も黙って見れ!!デマならごめん。 NHKの番組担当者はヤルと断言しておったが、この眼で観るまであたしは信じんもんね。政府の陰謀とやらがさっそくおっぱじまったのやもしれん。あるいは、天から降ってくる大王とはこのことであったか。 人に伝える場合は必ずNHKに電話確認すること。いかがわしいホームページの情報を鵜呑みしてはなりませぬ。 番組担当者はまったく宣伝はしてないとかぬかしておったが、それにしてもあまりに静か過ぎやせんかね。あたしの知らない処では盛り上がってたりするのかね。あたしはほったらかしかね。 とりあえず、切にしかあらんことを希う。 いやー、ほんとだったんですかね。この眼で観ても信じられん。記憶ではもっとチャチいもんだと想っていたのに。だいたい、テープを持ってたオヤジが30年も黙ってたというのが気に入らん。やっぱし政府の陰謀なのかもしれん。全部観るまではあたしは信じんもんね。 全部流すようNHKに電話ハガキ攻撃を仕掛けれ!!絶望書店の客なら知らない世代も黙って仕掛けれ!!もうやってるならごめん。 ビデオ販売要望の動きもあるが、地上波での放送を促し普通の子供たちの眼に触れる可能性を少しでも広げるのが、あたしたちの責務であり「恩返し」というものあろうかと愚考する。 それにしてもあまりに静か過ぎやせんかね。あたしの知らない処では盛り上がってたりするのかね。暴動でも起こって27人くらい死ななきゃ嘘じゃないかね。 とりあえず、切にしかあらんことを希う。 27年ぶりに幻のドラマを観たというに、絶望書店主人の眸はケン・ソゴルの異貌でも島田淳子のコロコロ具合でもなく、戦時下で死に瀕している掃除のおばさんの娘に釘付けとなっていた。声といい、ちらっとしか見えない顔といい、菊容子(好き!すき!!魔女先生)に似ている!いや、そうとしか想えぬ!! 一ヶ月間夜も眠れず悶々としたあげく、とうとうエンドタイトルを確認してもらうことになった。この役は大石佐登美という女優がやっているらしい(一瞬しか出ない端役のため、あまり判然とはせぬ)。違うか!? だが、調べていくうちに、同じ佐藤和哉が一年後に演出したNHK少年ドラマシリーズ「つぶやき岩の秘密」に菊容子が先生役で出ていることが知れた。辻褄が合う! 「タイムトラベラー」は「好き!すき!!魔女先生」と曜日がひとつずれるだけで時間まで同じ、モロにかち合っている。起用した新人が民放ドラマの主役になってしまった場合、問題になるのは当時のNHKならむしろ自然、名前差し替えくらいのことはする。「東京おとなクラブ」の特集によると主役のオーディションは三次まであり、低予算ドラマとしては準備に時間を掛けている。正月開始ということもあり、通常より早めに制作されているとせば、三ヶ月前に始まった「魔女先生」とほぼ同時進行だったと推測できる。時間軸は合う。 さらに云えば「タイムトラベラー」の主役はじつは菊容子であったが、このため降ろされたという驚愕の推理も成り立つのだ!!!!あの娘の顔がほとんど不自然なまでに見えないのも、むしろ演出家の温情とせば了解できうる!!!!端役としても当然降ろすべき女優を、名を変え、顔を隠してまであえて起用したとするならばあ!!!!オーディションに意向が大きく働いたとされる佐藤和哉と脚本の石山透を合わせた名が大石佐登美であるならばあ!!!!どぅりやややあぁぁ!!!!! 絶望書店主人はここに断言する!若くして結核という非業の死を遂げたるあの娘は、菊容子その人であると!!我々は期せずして、24歳という若さで恋人に殺害され非業の死を遂げた菊容子に再会したのである!!まさしく27年前にタイムリープし、愛しい娘と再会した掃除のおばさんとともに!!!かぐや姫先生は1999年7の月、玄兎より再び降臨したのだ!!!!「タイムトラベラー」と菊容子という幻のふたつの流星が、この刹那ひとつに融けて我々の許へと帰還したのだ!!!!おかえりなさい・・・ おまえの説はおよそ根拠が薄いと唇辺に冷笑を以て対象に臨む輩よ!聴け!我の拠り処はあの短いダイジェスト版による一閃の啓示がすべてである!!人が人を想うに、この感応よりほかに何が必要だと云うか!?エンドタイトルの齟齬は、いやまさり我の確信を萌え挙がらせた!!愛とは決して後悔しないこと!!!愛は国境を越える!!! そもそも、こういう見解がまったく出てこないこと自体が気に入らんのだ!諸氏のフシアナは眼か!? 絶望書店主人はどんな挑戦でも受ける!行く手を阻む者はいくらでも掛かってきなさい!この件に関しては切実に情報を求めているので、なんでもいいからお願いちょうだい。大石佐登美さん!別人なら謝りますので、連絡ください。よろしくお願いいたします。 切にしかあらんことを希う。 当方は生憎、「魔女先生」のLDを所持しておらぬ。音源のある諸氏は声紋鑑定せよ! OS9の新機能はまさしくこのためだけに遣わされたのだ!!これ以外にいったい何の使い道があると云うか?! 切にしかあらんことを希う。 2001/11/12 訂正とお詫びを参照のこと。 絶望書店主人 |
古くからの絶望者のなかには、近頃当店の攻撃力が眼に見えて落ちていることに気付いている諸氏もあろう。絶望書店はこのところゴタゴタしておる!! 父親殺しはやらかすは!それに怒った妹は兄を撃ち殺すは!巨大空母は撃沈されるは!サイコミュ搭載機は80%の出来で脚がついてないは!そんなのは飾りでエライ人には判らんは!適性は未知数だとはっきりと云うは!まあ何にせようまくいっていない!! 而して、開発中の決戦兵器が実戦配備されるまで、当面のあいだ更新のペースを落とすことにする!!毎日当店をチェックしているような痴れ者の諸氏は、これに合わせてペースを落としてもらいたい!!そもそも、週一回程度が未来の国土の礎を築く、望ましき人間像というものであろう!!宇宙の在りようと人間の本質をつぶさに考察せば自ずと導かれる、コペルニクスの音階にも匹敵する真実の間隔である!! なお、注文にはまったく支障ないので、恥ずかしがらずに本に対する想いの丈を存分にぶつけてもらいたい!!この絶望書店、大地が裂け!天空が堕ち!大洋は涸れ!犬が吠えようとも!!真に欲する者のもとへと本を贈り届けることだけは成し遂ぐる!!! 切にしかあらんことを希う。 絶望書店主人 |
スティーブ君の気紛れ戦略は15年前から重々承知しているつもりであったが、この一ヶ月はものの見事にしてやられた。脚なしスカート付きで自在に翔び廻る目論見が、いいように翻弄された挙げ句いまさら何故か陸戦タイプになったものの、とにもかくにもようやく新型を手に入れた。サイコミュも搭載していないが、事態はとりあえず好転するであろう。 整備のためしばらくは深夜には当店にアクセスできぬ事態もあろうかと想うが了承されたい。太陽の光のもと健康的に絶望するのも、たまにはよろしかろう。 もっともこんなことを云っても諸氏は読んでもおらぬのであろう。いったいかようなる戯言に淫す痴れ者はどれくらいいるものであろうかと、上の文章ではコペルニクスの音階にしておいた。ツッコミがくればゴキブリ算で総絶望者数が割り出せるというものだ。これぞゆるぎなき実証科学というものだ。 じつになんと云うか、ゼロであった。ケプラー君も絶望書店主人も哭いておるぞ!!またもやカウンターはリセットされるし。 それでも、絶望は廻る!!天にも地にも比類なき本の遣わし手の極北、この絶望書店をナメておると、どれほど恐ろしい惨劇が待ち受けておるか、諸氏は骨の髄まで思い知ることとなる!!!この地は書物の修羅の巷と化すのだ!!!! 見える!!私にも敵が見えるぞ!!!!! 絶望書店主人 |
絶望書店主人はここに改めて問う!絶望者とはそも何者を云うや!! いつまでも亡き98にwin3.1を積んで電網空間を遊泳するを自慢げに吹聴するなぞ、絶望の美名に溺れたる形式主義的絶望者の敗北主義的言説である!電線をくぐるに扇を頭上に翳したと伝えられるかの神風連は、世界を革命する力をついぞ手にすることなくただ虚しく地に臥した。真の絶望者は過ぎ去りし過去に何ほどの拘泥なく、あさましき物質文明をも我がものとす!!サイコミュ搭載機によるオールレンジ攻撃こそ覚醒せし絶望者の姿であるべきことは、賢明なる諸氏にして摩訶迦葉の如く笑みもて刹那に肯うまったき正法であろう。 まだ慣らし運転の段階とて、とりあえずネスケ遣いの諸氏にはこれまで眼にすること能わざりし薔薇の刻印の回転と、画像をいくつか入れてみた!正しき絶望の道へと歩まんとする諸氏は、まず「女子供」の棚にある白薔薇の刻印に触れよ!!而して、ガイシの冷徹なまでの美麗に確固たる形象成す絶望の魂を見よ!!!扇を翳すこともなく、ただ凛とした佇まいそれのみで高圧電流をも寄せ付けぬ美の強靱さよ!!! なお、最下部にて宣している如く当店は一切の著作権を放棄しておるが、これらの画像につきては他に権利者が存することに重々留意されたい。当店とても直接権利者よりいかなる金銭的損害が生じしやという具体的説明があり、充分に納得したならば速やかに撤収、損害への補填にてもいささかも躊躇するものではない。だが、納得できなければ、たとえ縛り首になろうとも決して退かぬ!!!! 世になにものかを問うとは玉散る真剣にての命のやりとりである!著作権など畢竟するに金銭の行方を保障するものでしかない!我も彼もともに神風連の魂だけは滅することのなきよう!!その絶望を!!!!! 切にしかあらんことを希う。 絶望書店主人 |
絶望書店は来たる12/1で開店二周年を迎える!ひとえに世界中からつどいし絶望者諸氏のお陰である!! この間、へっぽこサーバによってカウンターを10回ほどリセットされたが、三万人近い来店者がいたことになる。概ね当初の目論見を達成できるようになってきた。ここに深く謝す次第である。 そんな絶望者諸氏の日頃のご愛顧に応え、12/1、12/2の二日間、絶望書店は地上の本屋に於いて古今東西およそ例のない全品2倍額セールを堂々実施する!!どの本を何冊購入しようと、すべてが表示額の二倍になるという、諸氏らが夢にも描いたことのなき史上最大の壮挙である!!! この機会を逃さず本を買い求め、連綿たる書痴の歴史にその名を刻め!!!而して、相場が云々、再販制が云々と、賢しらに寝惚けた言説を弄する本のド素人どもに、書物にとりて値札などまったくの無でしかなきことを想い知らせよ!!! 峨峨たる巒壑を前に臆すは豺虎ではない!!渇きなき輩は本など捨て疾く失せよ!! 諸氏の絶望に期待する!!!!!切にしかあらんことを希う!!!!! 絶望書店主人 |
吉例のサーバ不調に直撃されたりもしたが、2周年記念の全品2倍額セールはともかく無事に終了した。 莫迦者がひとりくらいはいるかも知れんと密かにひやひやしていたが、さいわい注文はゼロであった。このチキンレースにより、絶望書店主人こそが史上最強の書痴、真に飢えたる豺虎であると証明されたわけである!! 爾後、絶望書店主人が本について述ぶる言説はまったき無謬の正法として、一切の口応えは赦さん!!諸氏らは勝負に負けをきしたのであるから理の当然である!! チキンレース方式としてビジネス特許でも取ろうかと想ったが、よく考えてみると小賢しき護符で守らずともこんな荒技の遣えるのは真に飢えたる豺虎だけである。このセールを甘く見ている輩が多いが、増額セールというのは冗談でできるものではない。黒い薔薇の刻印のページを読めば判るが、この絶望書店でさえ一年前には直前で断念しておる。歴史上例がないはなにゆえか、もう一度とくと考えてみよ! そして、豺虎にはさらなる越えるべき巒壑と倒すべき相手がある!!! 見える!!私にも敵が見えるぞ!!!!! 絶望書店主人 |
絶望書店は正月もたゆまざる蠕動を刻む!!他の書林が豊の明かりに興じ束の間書物を忘れている間隙に、ここのみは書架の大幅拡充を連日断行す!!諸氏もゆめゆめ気を緩めること勿れ。一冊の書を得るとは、一閃の光にまみえるが如し!!絶望に正月なしとは、まさしくこの謂にして述ぶるものなり!!! いまだに21世紀は2001年からであると、根拠のない定説を信じている莫迦者がいて困ったもんではある。歴史的知識も科学的懐疑心も論理性もなにもない。こんな輩がカルト宗教を笑ったり、SFに科学的正確なるものを求めたりしているのであろう。 そんなことにも関わりなく、良心に突如目覚めてインチキ商売に見切りをつけるでなく、正義を愛する者の白色テロルを受くるでもなく、絶望はこのまま当面は続いてゆくようである。 ほんとにそれでいいのであろう哉?神も仏もないのであろう哉?よもや正月を三度も迎えることになろうとは・・・ 絶望書店主人 |
絶望に正月なし新世紀もなしと云った舌根も渇かぬ1/12−1/20の期間、絶望書店は束の間の死を迎える!!! この一年間も相変わらず訳の判らぬ本との過酷な闘いを続けたにも関わらず、絶望書店主人の躯にはなにほどのダメージも生じなかった。脈拍、血圧とも正常、熱は36度5分しかない。これも世界を革命する力を完璧に体得した証と、唇辺に微笑を以て難敵に臨んでいるつもりであった我に、世界の果てよりの使者は告げたのであった。 「おまえは現実が放ちし巧みなる攻撃に侵食されているだけだ!!一冊の真の書物を前にして、恐怖におののき、悪夢に魘され、悪寒に浮かされることもなき者が、絶望などと口にする資格があるか!!」 SFに科学的正確性などを求める輩を現実の手先へと堕ちたる無能者と常日頃嘲っていたというに、知らぬ間に己もその現実に取り込まれていようとは・・・。不明を恥じ号泣する我から何より大事な絶望バトンを摂り上げ、あまつさえこんな過酷な言葉を次ぐ世界の果てよりの使者がそこにいた。 「今のおまえにバトンを振る資格なぞない!!返して欲しくば、絶望記念公園に古えより聳え立つ絶望の塔と対面し、八つの試練を受けよ!!」 而して絶望書店主人は再起を誓い、死を賭したる試練の旅に出る。 まあ、そんなわけで、当方へのご注文、苦情、お布施、求婚などはすべて1/21以降にお願いしたい。 諸氏には多大のご迷惑をお掛けすることになるが、何度も云っているごとく、逢えない時間こそ絶望育てるのさと歌にも唄われているではないか!諸氏らはこの期間も気を抜くことなく、アンケートなぞに答えながら自問し、それぞれの絶望を大きく育んでもらいたい!! 初めて絶望書店を訪れし時のあの感激を忘れてはあらん哉?センス・オブ・ワンダーを失いし者は、すなわち現実に負けておるのだ!!あらためて逞しく成長した諸氏らの絶望と再びまみえることを娯しみにしつつ、しばしの死を・・・ 絶望書店主人 |
口にするもおぞましい試練が続いた八日目、それまでまったくの沈黙を保っていた絶望の塔の黄金の貌が夕陽に煌めき、虚ろな眼孔に光が宿った。 「絶望書店主人よ・・・。絶望の落胤たる無冠の太夫よ・・・。おまえにはもう絶望バトンは必要ない。ただ、絶望せよ。時空は歪み、意識は変容し、西から昇ったお陽さまが東に沈むであろう。その大いなる力もて現実と現実の手先どもを薙ぎ払え。 ところで、おまえは何故「劇場版ウテナ」を賞讃しない。すべてのヲタク文化の始祖であり未来である文楽へと着実に進化しておるではないか。知性も教養もなき莫迦者どもが「マトリックス」などという表面だけ時空を歪ませたカス映像を崇めているのを赦しておくは、絶望者としての怠慢である」 「はあ、ラピュタ阿佐ヶ谷でもう一回観てからにしようとわざわざチラシをもらってきたのですが、この日付が誤記されていて見損ないまして、機を逸してしまいました。時空は歪み、意識は変容し、西から昇ったお陽さまが東に沈むとはつまりこういうことでしょうか。 ところで、今月の「一谷嫩軍記」は人形も義太夫も長老連中はなんかぱっとしませんでしたな。さりながら病欠の呂太夫の代役に急遽抜擢された呂勢太夫が若いのに大出来で貌もなかなかよろしいし、これは文楽の未来も安泰ということでしょうか。25日までに観ておくと、歴史に立ち逢ったということで後々まで自慢できるようになるのやもしれませんな。三之助や萬斎と云うよりは市川右近系ですが、その手の婦女子は唾を付ける格好の機会かと。どこやらの書店とは違い、2等は半額セールをしておりますし・・・」 絶望の塔はまた冷たき沈黙を守り、絶望書店主人は絶望記念公園を追放された。格別の教訓はない。絶望書店を再開する。 絶望書店主人 |
ようやく灼熱の季節もひとくぎりをつけた9/5-9/12の期間、絶望書店は束の間の死を迎える!!! 世界の果てよりの使者の言葉はいつも唐突だ。 「読書とバレエのちがいは前もって振りつけがしてあるかないかだ。美の極致であるバレエのポーズと読書の姿勢とは同じだって云うんだ。では美とはなにか?それはある種の衝撃だ!!」 「はあ」 「基礎トレーニングは辛いし地味だ。だがな、絵を志す者が幾枚も幾枚もデッサンし本物の線一本を探すために万の線をひくように、おまえも一読の裏に万のトレーニングをつまねばならないぞ!!」 「はあ、しかし・・・」 「おなじあいてに打ちこむ者として云う。読者なら本の成長をさまたげるような愛し方はするな!!!」 「いや、でも、あの・・・」 「恋をしても溺れるな。一気に燃え上がり燃え盡きるような恋は決してするな!!できれば忘れろ。おまえはもう俺の手を取った。同時にふたりの手は取るな。俺は離さない。誰よりもおまえを選んだのだ。離さない!!!」 「あの、あの・・・」 「価値があれば本は待つ!!待たせるだけの読者になれ!!」 而していつまでも低迷し続ける日本の読書界を立てなおすための選抜メンバーの補欠に入った絶望書店主人は、世界に互する真のパワー読書を体得するため死の特訓とウェブ柄の着物を纏ったコーチが待ち受ける合宿に参加する。 まあ、そんなわけで、当方へのご注文、苦情、お布施、求婚などはすべて9/13以降にお願いしたい。 諸氏には多大のご迷惑をお掛けすることになるが、何度も云っているごとく、逢えない時間こそ絶望育てるのさと歌にも唄われているではないか!諸氏らはこの期間も気を抜くことなく、それぞれの読書に勤しんでもらいたい!! 「この一読は絶対無二の一読なり!されば心身をあげて読書すべし!この一冊一読に技を磨き体力を鍛え精神力を養うべきなり!この一読に今の自己を発揮すべし!これを読書する心という!」と古えの人もありがたい言葉を残しておる!!! あらためて逞しく成長した諸氏らの絶望と再びまみえることを娯しみにしつつ、しばしの死を・・・ 絶望書店主人 |
「コーチ、なぜ、あたしを選んだのですか?」 「それは、おまえが一番ヘタだったからだ!!」 「がーん!!!」 「本の達人などと云われるようになったら、読者としてはもう死人だ。いよいよ世界へという時に、脚のケガで選手生命を絶たれた俺の轍を踏むな」 「それがオチなのですか」 「ときには退屈な正解も必要なのだよ。ところでわざわざ全部読み返したのだが、まんがにはこんなセリフはないのだな。アニメのほうにはあったのか。ひょっとすると、なにかのパロディーで見ただけなのかも知れぬ」 「はあ」 「そんなことより、さあ、こっちにおいで。一緒に読書を愉しもうじゃないか。素敵なことばかりが待っているのだよ」 「ああっ・・・。だめ、そんな・・・」 かくして、絶望書店を再開す・・・ああ、そこは・・・いけないわ・・・ 絶望書店主人 |
刹那、諸氏に拝面奉った絶子の表紙が何を投げ掛けんとしていたかは、三年間不断に研ぎ澄まされし魂を宿せし絶望者諸氏には自ずとお判りのことであろう。絶望書店主人はもはや何も云うまい。判らぬ諸氏はこれよりますます励み、見逃した諸氏は取り返す術なき時空の裂け目に恋焦がれて一生悔い続けるように!! さて、退屈な誕生日はここに終了し、胸躍る誕生日じゃない日がまた到来した!!これより毎日が祝祭である!!命を燔やす火祭りである!! もう、遠慮は無用!!ササ呑め!!唄え唄え!!踊れ踊れ!!破礼講じゃ!景気良く買いまくって読みまくればよい!!!本を読むに記念日などあるものか!!!!!真の本読みはなにものにも縛られぬ!!!!! 絶望書店を再開す!! 切にしかあらんことを希う。 絶望書店主人 |
絶望書店は正月もたゆまざる蠕動を刻む!!他の書林が豊の明かりに興じ束の間書物を忘れている間隙に、ここのみは書架の大幅拡充を連日断行す!!諸氏もゆめゆめ気を緩めること勿れ。一冊の書を得るとは、一閃の光にまみえるが如し!!絶望に正月なしとは、まさしくこの謂にして述ぶるものなり!!! 新世紀がいつからはじまるのかは各人の好みや利便性で選べばいいことであるのだが、科学的思考が大切だと信じている者が、世紀の定義が何であって、誰にその定義をする権限があって、実際に定義が行われているのか、あるいはそもそも暦とは何であるかに思考を馳せることもなく、特定の日時を新世紀と見なすことがあたかも科学的であると主張するのは、やはり「ひとつのパラダイムに過ぎぬ現代科学に毒されている」と云うほかはない。いや、相対的思考がどうこうというような小難しい話ではなく、ただ莫迦というだけのことに過ぎぬ!! 暦と云うのは極めて重要で怖い代物で、たんなる数字と考えている者はこの世界をまったく理解しておらず、そんな輩の言説はすべて出鱈目と考えておくほうが無難である。近頃はなんだかこの手の基本も識らずに賢しらに文化や文明を語る連中があふれておる!! なお、新世紀の定義についてはなぜ2001年が始まりなのかがまとまっていて便利。ただ、暦とは何かという処までは踏み込んでおらず、各自がこの機にそれぞれ考えてみるように!! 皇紀2600年祭というのはきちんと定義されていて、まことに気持ちがいい!!あやふやなほうが佳と考える者は、何故そちらを選ぶのかを意識しながら使用するがよろしい!! もう一度云うが、暦とは極めて怖い代物なんである!!科学的思考能力があれば判ることなんである!! 切にしかあらんことを希う。 絶望書店主人 |
爽秋の候、皆様方にはいかがお過ごしでしょうかと綴るにもまだ早く、時候の挨拶にも窮するこの半端な時節の9/4−9/10の期間、絶望書店はまたもや束の間の死を迎える!!! なにゆえ毎年同じ頃合いに姿を晦ますのか、慧眼の士には疾くお判りのことかと想う。未だ判然とせぬ諸氏は満足に絶望を極めておらぬ證左である!! なんにせよ絶望書店主人は追われておるので地平の彼方へと逃亡す!!絶望者にとって敵に後ろを見せることなどなにほどの含羞も催さぬ!!嗤いたければ呵呵高笑いするがよい!!啼きたければ涕泗止め処なく湛えればよい!!血潮の海、劍の山と云えどもなにほどのことなく、眞の絶望者の易々と逃げ去ること萬有の摂理を自ら統べるの如くである!! まあ、そんなわけで、当方へのご注文、苦情、お布施、求婚などはすべて9/11以降にお願いしたい。 諸氏には多大のご迷惑をお掛けすることになるが、何度も云っているごとく、逢えない時間こそ絶望育てるのさと歌にも唄われているではないか!諸氏らはこの期間も気を抜くことなく、絶望書店日記なぞを幾度となく奉読しながら自問し、それぞれの絶望を大きく育んでもらいたい!! あらためて逞しく成長した諸氏らの絶望と再びまみえることを娯しみにしつつ、しばしの死を・・・ 絶望書店主人 |
地平の彼方へと逃亡した絶望書店主人ではありますが、恥ずかしながらふたたび還ってまいりました。だって、地球は絶望的に丸いんだもん。 それでも、もう一度行ってみれば地平が広がっていて無限の彼方へと逃げ切れるような気がするんだもん。絶望者だからこそ抱く望みというものもあるんだもん。幾度でも幾度でも行ってみるもん。 とりあえず逃げ損なってしまったので絶望書店を再開する。 絶望書店主人 |
絶望書店は正月もたゆまざる蠕動を刻む!!他の書林が豊の明かりに興じ束の間書物を忘れている間隙に、ここのみは書架の大幅拡充を連日断行す!!諸氏もゆめゆめ気を緩めること勿れ。一冊の書を得るとは、一閃の光にまみえるが如し!!絶望に正月なしとは、まさしくこの謂にして述ぶるものなり!!! とうとう五囘目の正月であるか。 なんか未來永劫続くような気がしてきた。 永遠に絶望の劫火に灼かれ続けるような気がしてきた。 なんとかしてもらいたいもんだ。 切にしかあらんことを希う。 絶望書店主人 |
絶望に正月なしと云った舌根も渇かぬ1/12−1/19の期間、絶望書店は束の間の死を迎える!!! しばらく貌を見せなかった世界の果てよりの使者があたしの前に顕れた。 「おまえはすでにして確かな絶望を身に着けしと認むるによって我は使者であることをやめたのだ。それが近頃は<惡質な筆者>やら<胡乱な者>やらの称号をもらったことくらいのことで歓んで有頂天になっているらしいではないか!!」 「はあ、しかし、あれほど素敵な言葉は・・・」 「莫迦者めが!!既存の言葉で捕らまえられるような存在が眞の絶望者と云えるか!?いや、それでは惡質でも胡乱ですらないであろう。おまえは言葉というものがいかに惡質かつ胡乱なるものか判っていない」 「いや、でも、あの、仰ってる意味がよく判らないのですが・・・」 「ほたら、出ていけー!!!」 而して絶望書店を追い出された絶望書店主人は、眞に惡質で胡乱な言葉を求め旅に出る。 まあ、そんなわけで、当方へのご注文、苦情、お布施、求婚などはすべて1/20以降にお願いしたい。 諸氏には多大のご迷惑をお掛けすることになるが、何度も云っているごとく、逢えない時間こそ絶望育てるのさと歌にも唄われているではないか!諸氏らはこの期間も気を抜くことなく、言葉の惡質さと胡乱さなぞに想いを馳せながらそれぞれの絶望を大きく育んでもらいたい!! あらためて逞しく成長した諸氏らの絶望と再びまみえることを娯しみにしつつ、しばしの死を・・・ 絶望書店主人 |
「判ったのか」 「判りません」 「そうだ、その呼吸だ」 「は?」 「言葉とは混乱を助長するためにのみある」 「は?」 「混乱せよ。混乱を巻き起こさぬものなどに存在する意味はない」 「はあ」 「言葉に捕まったら終りだ。また、言葉も捕まったら終りだ。シンプルは醜い。秩序は醜い」 「はあ」 而して、よりいっそうの惡質で胡乱なる混乱を目指して絶望書店は再開される。 切にしかあらんことを希う。 絶望書店主人 |
絶望に正月なしと云った舌根も渇かぬ1/13−1/20の期間、絶望書店は束の間の死を迎える!!! あたしくなどという訳の判らん言葉を狙ったわけでもなく幾度となく素で書いていたのは、この何ほどの含羞なき絶望書店主人にしてまことに恥ずかしきことである。 斬れば鮮血迸る意味無き熱き脈動のみの文書を積み重ねてきたつもりが、こんなことも他人様に示されなければ気付かぬとは、語意などという下卑たものに惑わされ言葉そのものを見失っている證左である!こんなことでは絶望書店のこの詰まらなさも故無しとできぬ。 而してあたしくこと絶望書店主人は、眞のあたしく求め旅に出る。 まあ、そんなわけで、当方へのご注文、苦情、お布施、求婚などはすべて1/21以降にお願いしたい。 諸氏には多大のご迷惑をお掛けすることになるが、何度も云っているごとく、逢えない時間こそ絶望育てるのさと歌にも唄われているではないか!諸氏らはこの期間も気を抜くことなく、あたしくに想いを馳せながらそれぞれの絶望を大きく育んでもらいたい!! あらためて逞しく成長した諸氏らの絶望と再びまみえることを娯しみにしつつ、しばしの死を・・・ 絶望書店主人 |
あたしくを見詰める旅に出た絶望書店主人ではありますが、なんか暇だったので『エースをねらえ!』実写版をうかうか観て、あまつさえ電脳借りて2ちゃんねるのテレビドラマ板まで読み込んでしまいました。そこまで暇でいいものでありましょうか。 エース実写版スレでは、なにゆえ宗方コーチはひろみを選手に選んだかなんてなことで紛糾しておる。たしかにあれはまんがとアニメとでは理由が違うし、ほとんどの方は両方がごっちゃになってるし、そもそもどっちも判ると云えば判る判らんと云えば判らんなかなか深遠なる話で、あたしくも改めて問われれば答えに窮するところで、皆さんも大いに混乱しております。 そんななか、「あれはなんの取り柄もない女の子が選ばれるという少女まんがの王道を行くシンデレラストーリーなのだから理由なんかない。反対に理由があってはいけない」というような書き込みをされた方がおりまして、あたしくは雷に打たれたような衝撃を受けたのでございます。 そうか!そうだ!あたしくは子供の頃から乙女ちっくまんがばかり読んでいて、こんなことにいままで気付かなかったとは、あたしくの眸は節穴か!?そこまで意味に囚われていたのか!? うーん、考えてみればお蝶夫人だって少女まんがだということだけで出てきたキャラなんだろうし、あの名作を支える最重要のふたつの柱はなんの理由もないところから芽を出して大輪の華を咲かせたのか!恐るべし少女まんが!!! 理由は無いんだ・・・・。 絶望書店を再開する。 絶望書店主人 |
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